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憲法擁護静岡県民連合

 春闘交流実行委員会は、3月8日静岡労働会館で70人が参加して「2016春闘交流会」を行い、新聞労連元委員長で毎日新聞記者の東海林智さんを講師に「安倍政権の掲げるGDP600兆円の裏側~人らしく働くために、労働組合への団結を~」と題した講演を聞きました。

「安倍政権によって雇用制度が破壊された」と新聞労連元委員長の東海林智さん

 東海林さんはまず春闘について「要求が低すぎる。春闘に政府が介入すべきでなく、要求をとるために労働三権のすべてを使って闘う時だ」と指摘しました。一方「連合が大企業優先でなく、中小企業や非正規労働者の労働条件改善に力を入れると言っているので、そこに注目している」と期待を滲ませました。安倍政権の掲げるGDP600兆円については「達成できない。幻想を与え、参院選を有利に闘おうとしているだけ」と切捨てました。また「雇用制度が破壊され、非正規雇用が拡大し、貧富の格差が拡大している。安倍政権は働く人を商品として扱い、人として扱っていない。正規社員と非正規労働者の間に限定正社員という層を設け、正社員を限定正社員にして解雇しやすくしている。残された正社員はホワイトカラー・エグゼンプション(残業代ゼロ制度)で、労働者の健康管理を目的とした労働時間規制の対象から外し、残業代も支払わず長時間働かせようとしている。このような労働基準法改正は絶対阻止しなければならない」と強調しました。さらに「解雇の金銭解決は、気に食わない社員は誰でも解雇できるもので、労働組合の解体と労働者の総奴隷化につながる」と警鐘を鳴らしました。その上で「人として平和のうちに働きたい。戦争には反対する。労働組合に結集し、声を上げる限り私たちは無力でない。声を集めよう!」と訴え、講演を締めくくりました。

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