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社会新報号号外

憲法記念日講演会憲法記念日の5月3日、静岡市葵区駿府町の県総合社会福祉会館で憲法についで考える催しが開かれた。主催は社民党や各地区9条を守る会、県平和センターでつくる「しずおか憲法9条を擁護し実現する会」で約200人が参加した。

会の結成から3回目の憲法記念日をむかえ、今回は広島市立大学平和研究所の河上暁弘講師(憲法学:37才)が「あらためて日本国憲法の原点と現況を考える」と題して講演した。

憲法記念日講演会河上講師は、政府が、教育分野など本来介入してはいけない国民の精神的な分野に積極的に干渉する一方で、「自已責任」の名の下に、暮らしへのかかわりからは手を引きつつ、弱者や底辺の労働現場にはきわめて冷淡な施策の放棄を続けている現状を指摘した。

このような憲法状況の下で国民が立ち向かう術は、憲法9条(平和主義)と25条(生存権)であり、「憲法を変える、変えないといった議論にとどまらず、いかに生かすかを考え、示していくべきだ」と提案した。

集会では、最後に県民へのアピールとして、自衛隊のソマリア派兵、海外派兵恒久法の制定に反対、雇用・福祉等の抜本策の早期実施などを採択した。

社会新報通信員記事 
乙黒悟郎(社会新報静岡通信員) 

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