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被爆72周年原水爆禁止世界大会の広島大会が8月4日から広島市内で開催され、社民党静岡県連合を代表して静岡支部連合の原木孝代表が参加しました。8月7日から開催された長崎大会には、橋本勝六静岡県連合代表が、原水爆禁止静岡県民会議代表委員の立場で参加しました。
今年は7月7日国連において、画期的な「核兵器禁止条約」が、122の国と地域の賛成で採択され、核廃絶の国際的世論が高まりましたが、残念ながら唯一の被爆国にもかかわらず、日本政府はこの条約の交渉会議にすら参加しませんでした。 8月6日広島の平和式典で、松井一実広島市長は、日本政府に「核兵器禁止条約の締結促進と、核保有国と非核保有国の橋渡しに本気で取り組め」と強く迫りました。 9日の長崎の式典で田上富久長崎市長は、「条約交渉会議にも参加しない日本政府の姿勢は理解できない」とした上で「唯一の被爆国として一日も早い参加をめざし、憲法の平和理念と非核三原則厳守を世界に発信し、東北アジア非核地帯構想の検討」を要求しました。 私たちは、日本政府に1日も早い「条約の批准」を強く求め、核兵器のない世界を目指します。参加した二人から、感想文が寄せられましたので掲載します。
社民党静岡支部連合代表 原木 孝
今年の広島大会は、8月4日~8月6日の日程で開催されました。8月4日ホテルに到着後、受付をすませてから平和公園へ行き、浜松総支部の皆さんから託された千羽鶴を納めてきました。その後、初日の行動である、平和公園から県立体育館まで「折り鶴行進」を行って開会総会に参加しました。
2日目は分科会が開催され、私は第3分科会に参加しました。テーマは「平和と軍縮1-憲法・沖縄・平和を考える」~いまこそ武力に頼らない平和構築へ~でした。 午後は自由行動ということで私は平和公園へ行き、原爆資料館などを見学しました。あの日たった一発の原子爆弾の投下によって、その年の年末までに14万人の人々が亡くなったこと、また、約8万人の人々が負傷し、今なお、その後遺症に苦しんでいる人たちがいることに、「核と人類は共存できない」ことを改めて確認させられました。 3日目は、広島市主催の平和記念式典に参列しました。そしてその後、県立総合体育館・武道館で「まとめ集会」を開催し、今後の闘いについて意思統一を行なって全日程を終了しました。 原水禁広島大会には、静岡県からは11名が参加しましました。また、私が広島大会に参加をして思ったことは、今年7月7日に核兵器禁止条約が、米ニューヨークの国連本部で加盟国193カ国中、122カ国の賛成で採択されました。ところが、日本政府は交渉会議にも出席せず、この条約を批准しないようです。これから、この条約を批准させるための運動を強化していかなければならないと思っています。 45年ぶりの広島でしたが、大変勉強になりました。貴重な機会を与えてくださった関係者の皆さんにお礼を申し上げます。
原水爆禁止静岡県民会議代表委員 橋本勝六
被爆72周年原水禁長崎大会は特別の意義ある大会となりました。それは、本年7月7日に国連本部において採択された核兵器禁止条約に、世界の122カ国が賛成し採択され、新たな運動の出発点となる大会となりました。
この核兵器禁止条約成立のため原動力となって活動してきたのが広島・長崎における原爆ヒバクシャの皆さんでした。核軍縮に関わる会議には代表者を派遣し核兵器の廃絶を訴えてきました。 核兵器禁止条約の条文には「核兵器使用による被爆者、核実験に影響された人々の受け入れ難い苦しみと危害に留意する」と表明されておりヒバクシャの努力を評価しております。 また、この運動を支えてきた原水禁運動も重要な役割を果たしてきたものと思っています。原水禁長崎大会の開会総会で川野浩一議長は、核兵器禁止条約の採択された成果を確認し、核兵器廃絶元年と位置づけ運動を積み上げていくことが強調されました。併せて世界唯一の被爆国としての日本政府が、この条約審議に参加していないことや米国の傘に組み込まれていることから、条約の締結はしないとしていることに強い怒りを表明しました。更に日本政府に対して核兵器禁止条約締結に向けて核兵器保有国への調整の役割を果たすべきと訴えました。 開会総会には長崎市で世界核兵器禁止自治体会議が開催されている中、田上富久長崎市長も挨拶され、核兵器禁止条約が採択された成果とその原動力となったヒバクシャの活動をたたえ、長崎市としても政府に対して条約締結に向けて参加するよう呼びかけて行く決意が表明されました。
この原水禁運動を大きく盛り上げているのが「高校生平和大使」と「高校生1万人署名活動実行委員会」の皆さんでした。本年は第20代高校生平和大使の皆さんを中心に過去の平和大使を担った皆さんも大勢が参加して頂きました。スローガンは「微力だけど無力じゃない」を合言葉に全国で核兵器廃絶に向けて署名活動を取組んでいます。高校生の取組むパワーが若い人や女性、全ての皆さんに広く運動が拡大していくものと期待しています。