Top >行動する社民党 >震災から1年、福島と東京で集会
3月11日、福島県郡山市開成山野球場において「原発いらない!3.11福島県民大集会」が開催され、社民党静岡県連合の代表として参加してきました。
昨年3.11の東日本大震災と巨大津波により、死者・行方不明者19.000人の皆さんが犠牲となりました。また、この大震災は福島第一原発の1号機から4号機までが電源喪失という状況となり、原子炉のメトルダウン、メトルスルーとなり、水素爆発などにより大量の放射能が拡散放出されました。
被災者は郷土を追われ、生活する家屋・家財・農漁業関係資材から、牛・豚などの畜産財産を全て放棄し避難生活を送り、「放射能さえなければ」と郷土に帰れるあてもない中で苦悩しています。再び原発によるこのような事故は許されません。全国に54基ある原発の再稼動停止を求めて福島県集会が開催され、 全国から16.000人が結集しました。
福島県の被災者を代表して6名の皆さんが大震災による放射能汚染の困難な状況が報告しました。県外に避難している子育ての主婦、自然農法や有機農業を営む農業者、漁業を支えてきた主婦、飯館村で酪農を営む酪農家、今まで考えたこともなかった津波・原発事故により避難生活をしている学生、国からは2度にわたり棄民として扱われている原発周辺住民からの報告は胸を打ちました。
集会では、原発の再稼動は許されず「原発はいらない」ことを全国民に呼びかける集会宣言を確認しました。その後、参加者は市内をデモ行進しアピールしました。
3月24日、東京・日比谷野外音楽堂で「再稼働を許すな!さようなら原発1000万人アクション」の集会とパレード行進が行われました。雨の中集会には全国から6000人が集い、静岡県からも70人が参加しました。
呼びかけ人の鎌田慧さんは、「原発も核兵器と同じ、政府の誤った政策を正そう。署名をさらに続け7月16日の10万人集会を成功させよう」。賛同人の辛淑玉さんは、「核も原発も人を殺すから反対。福島は放射能で差別されている。命が奪われない社会をつくろう」と呼びかけました。
福島の大内義勝さん(3.11福島大集会実行委員)は、「震災から1年たつが福島は何も変わっていない。福島のニュースは報道されなくなった。福島の声に耳を傾けてほしい」訴えました。
原水禁の川野浩一議長は「国民の意識は80%が脱原発に賛成と変わったが、政府と電力会社は原発推進で変わっていない。三連動地震で浜岡原発が事故を起こせば日本は壊滅する。そこまでいかなければ政府と電力会社はわからないのかと怒りを覚える。原発を完全に止めよう」と呼びかけました。
まとめの挨拶で呼びかけ人の落合恵子さんは「福島の少年が『僕たちはいつまで生きられるんだ』、お年寄りが『私は墓場に避難する』と叫んだ声を忘れられない。福島第一原発事故が何も収束していないのに、政府は大飯原発を再稼働させようとしている。生きているうちにすべての原発を廃炉にする結果を出そう」と呼び掛け、参加者一同が運動強化を誓いあいました。
集会終了後、経済産業省を経由し六本木方面と、東電本社を経由し日本橋に向け、2コースに分かれパレード行進を行い、「原発の再稼働を許すな」と訴えました。
|