Top >行動する社民党静岡 >47回護憲大会の報告
■ 憲法理念の実現をめざす第47回大会in宮崎
第47回護憲大会は、2010年11月6日から8日まで宮崎市内で、全国から2,500人が参加して開催されました。この大会のテーマは、「韓国併合100年・安保50年、東アジアに新たな平和と友好を」、「憲法理念の実現を目指す」でした。
記念シンポジウムは、東アジア共同体について議論がなされました。パネリストの民主党議員の川内氏は「現在東アジアのそれぞれの国が、理解し信頼しきっていない状況の中では、平和・信頼は作れない。それぞれの国が交流し連帯感を作り、情報を公開する事が必要である」。社民党議員の服部氏は「南半球はほとんど非核地帯になっている。中央アジアでも非核地帯を作るための努力がなされている。東アジアでも中国に対して核は絶対に使わない事を確認させ、核軍縮に向けて動かす事が大事ではないか」。ピース・デポの湯浅氏は「軍事力によらない対話と協調による安全保障を目指し、日本政府が憲法9条を基準に非軍事による安全保障の構想を提案すべきである。」とそれぞれの立場で考えを語りました。
大会2日目は7つの分科会とフィールドワークなどが行われました。第1分科会は「非核・平和・安全保障」、第2分科会は「教育と子供の権利」、第3分科会は、「歴史認識と戦後補償」、第4分科会は、「人権確立」、第5分科会は、「地球環境」、第6分科会は、「地方主権・市民政治」、第7分科会は、「憲法」をテーマに学習・討論が行われました。
私はフィールドワークに参加しましたが、平和台では、「史実を考える会」の会員から、「平和の塔」とは名ばかりで、戦時中、侵略国から略奪した石で塔が作られており、侵略戦争の象徴であったことが説明されました。よく見ると万里の長城、南京、泰山など中国史跡の一部のものや、東南アジアをはじめ世界各国の石があり、「八紘一宇」と銘を刻んだ塔は、昭和15年当時、侵略の限りを尽くした歴史を物語っており、史実を正しく継承していくことの大切さを教えられました。
大会3日目は閉会総会で、大会のまとめは、実行委員会藤本事務局長が「昨年実現した政権交代は、期待に反する事態が相次いでいる。戦争放棄と非武装・平和主義、基本的人権の尊重、主権在民を三大原則とした日本国憲法の理念に基づく政策を実現させていく粘り強い取組みが求められている。口蹄疫からの復興途上にある宮崎県の実行委員会の大会成功向けた努力に感謝する」と締めくくりました。